噴火警報・予報
2013年10月11日11時00分 福岡管区気象台発表

火山名  阿蘇山  噴火予報：警報解除

＊＊（見出し）＊＊
＜阿蘇山に噴火予報（噴火警戒レベル1、平常）：警報解除を発表＞
　火口周辺に影響を及ぼす噴火の兆候は認められなくなりました。
＜噴火警戒レベルを2（火口周辺規制）から1（平常）に引下げ＞

＊＊（本  文）＊＊
［火山活動の状況及び予報警報事項］
　中岳第一火口では、9月23日から火山性地震の急激な増加や、二酸化硫黄の放出量が増加するなど、火山活動が活発になりましたが、その後はさらに活発になることはなく、火山性地震は次第に減少し、現在は少ない状態となっています。二酸化硫黄の放出量も1日あたり、9月25日1900トン、26日2000トンと多い状態でしたが、昨日（10日）には400トンと減少しています。
　昨日に実施した現地調査では、湯だまりの量は火口底の3割で、火口内の状況に火山活動の高まりを示す変化は認められませんでした。
　以上のように、中岳第一火口の火山活動は低下しており、火口周辺に影響を及ぼす噴火の兆候は認められなくなりました。

［対象市町村等］
平常（解除）
　熊本県阿蘇市　熊本県南阿蘇村

［防災上の警戒事項等］
　火口内では土砂や火山灰を噴出する可能性があります。また、火口付近では火山ガスに対する注意が必要です。

＊＊（参考：噴火警戒レベルの説明）＊＊
【レベル5（避難）】：危険な居住地域からの避難等が必要。
【レベル4（避難準備）】：警戒が必要な居住地域での避難の準備、災害時
　　　　　要援護者の避難等が必要。　　　
【レベル3（入山規制）】：登山禁止や入山規制等危険な地域への立入規制
　　　　　等。状況に応じて災害時要援護者の避難準備等。
【レベル2（火口周辺規制）】：火口周辺への立入規制等。
【レベル1（平常）】：状況に応じて火口内への立入規制等。
（注：避難や規制の対象地域は、地域の状況や火山活動状況により異なる）