火山情報
噴火警報・予報
2013年10月22日18時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台発表
火山名 霧島山(新燃岳) 噴火警報(火口周辺)
**(見出し)**
<霧島山(新燃岳)に火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)を
発表>
新燃岳火口から概ね1kmの範囲に影響を及ぼす噴火の可能性
<噴火警戒レベルを3(入山規制)から2(火口周辺規制)に引下げ>
**(本 文)**
[火山活動の状況及び予報警報事項]
新燃岳では、GPS観測によると、新燃岳の北西地下深くのマグマだまりへの深部からのマグマの供給は停止し、新燃岳浅部の活動も低下し火山活動は落ち着いた状態が続いています。
しかし、火口内に溜まった溶岩は依然高温状態にあり、火口周辺に影響のある小規模な噴火が発生する可能性は残っていますので、火口から概ね1kmの範囲では弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
[対象市町村等]
火口周辺警報:火口周辺警戒(継続)
宮崎県小林市 鹿児島県霧島市
[防災上の警戒事項等]
火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
噴火時には、風下側で火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
降雨時には、泥流や土石流に注意してください。
火口から1kmを超える範囲においても、これまでの噴火による火山灰などの堆積等により道路や登山道等が危険な状態となっている可能性があるので、引き続き地元地方公共団体等が行う立入規制に従ってください。
**(参考:噴火警戒レベルの説明)**
【レベル5(避難)】:危険な居住地域からの避難等が必要。
【レベル4(避難準備)】:警戒が必要な居住地域での避難の準備、災害時
要援護者の避難等が必要。
【レベル3(入山規制)】:登山禁止や入山規制等危険な地域への立入規制
等。状況に応じて災害時要援護者の避難準備等。
【レベル2(火口周辺規制)】:火口周辺への立入規制等。
【レベル1(平常)】:状況に応じて火口内への立入規制等。
(注:避難や規制の対象地域は、地域の状況や火山活動状況により異なる)
※噴火警報(噴火警戒レベル4以上)及び噴火警報(居住地域)は、特別警報に位置づけられています。
※「噴火予報」は、噴火警報を解除する場合や、火山活動が静穏(平常)な状態が続くことをお知らせする場合に発表されます。
※「火山現象に関する海上警報」は、噴火の影響が海上や沿岸に及ぶ恐れがある場合に発表されます。