火山情報
噴火警報・予報
2012年3月21日11時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台発表
火山名 桜島 噴火警報(火口周辺)
<桜島に火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)を切り替え>
昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmに警戒範囲を縮小
<噴火警戒レベル3(入山規制)が継続>
[火山活動の状況及び予報警報事項]
昭和火口では、12日15時07分に爆発的噴火が発生し、大きな噴石が2合目(昭和火口から2km付近)まで達したことから、12日15時35分に火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)を切り替え、警戒範囲を南岳山頂火口から2km及び昭和火口から2kmを超えた居住地域近くの範囲(昭和火口から概ね2.4km)に拡大しました。
その後、大きな噴石が2合目まで飛散する爆発的噴火の発生はなく、また、12日15時07分の爆発的噴火の発生以降も地震活動及び地殻変動に特段の変化は認められず、噴火活動がさらに活発化する兆候は今のところ認められません。
以上のことから、警戒範囲を南岳山頂火口から2km及び昭和火口から2kmを超えた居住地域近くの範囲(昭和火口から概ね2.4km)から、昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmに縮小します。
桜島では活発な噴火活動が続いており、引き続き火口周辺に影響を及ぼす噴火が発生する恐れがありますので、それぞれの火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に対する警戒が必要です。
なお、火山活動の状況に変化が見られた場合は、随時、噴火警報または火山情報を発表します。
[対象市町村等]
鹿児島県鹿児島市
[防災上の警戒事項等]
昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、引き続き噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒が必要です。
風下側では降灰及び遠方でも風に流されて降る小さな噴石(火山れき)に注意が必要です。
また、爆発的噴火に伴う大きな空振や、降雨時には土石流に注意が必要です。
**(参考:噴火警戒レベルの説明)**
【レベル5(避難)】:危険な居住地域からの避難等が必要。
【レベル4(避難準備)】:警戒が必要な居住地域での避難の準備、災害時
要援護者の避難等が必要。
【レベル3(入山規制)】:登山禁止や入山規制等危険な地域への立入規制
等。状況に応じて災害時要援護者の避難準備等。
【レベル2(火口周辺規制)】:火口周辺への立入規制等。
【レベル1(平常)】:状況に応じて火口内への立入規制等。
(注:避難や規制の対象地域は、地域の状況や火山活動状況により異なる)
※噴火警報(噴火警戒レベル4以上)及び噴火警報(居住地域)は、特別警報に位置づけられています。
※「噴火予報」は、噴火警報を解除する場合や、火山活動が静穏(平常)な状態が続くことをお知らせする場合に発表されます。
※「火山現象に関する海上警報」は、噴火の影響が海上や沿岸に及ぶ恐れがある場合に発表されます。