火山情報


火山名 御嶽山 噴火警報(火口周辺) − 2015年1月19日17時00分発表

噴火警報・予報
2015年1月19日17時00分 気象庁地震火山部発表

火山名  御嶽山  噴火警報(火口周辺)

**(見出し)**
<御嶽山の火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)を切替>
 火口から概ね3キロメートルの範囲で大きな噴石と火砕流に警戒
<噴火警戒レベル3(入山規制)が継続>

**(本  文)**
[火山活動の状況及び予報警報事項]
 御嶽山では、昨年(平成26年)10月中旬以降、噴火は観測されず、二酸化硫黄の噴出量も1日あたり100トンから300トンとやや少ない状態で経過しています。
 火山性微動は11月24日以降は観測されず、火山性地震も1日あたり数回から十数回とやや少ない状態で経過しています。
 
 以上のことから、御嶽山の火山活動は低下してきており、9月27日と同程度、またはそれを上回る規模の噴火が発生する可能性は低くなったと考えられます。
 一方、火口列からの噴煙活動や地震活動は継続しており、今後も小規模な噴火が発生する可能性があります。

[対象市町村等]
火口周辺警報:入山規制等(継続)
 長野県王滝村 長野県木曽町 岐阜県高山市 岐阜県下呂市

[防災上の警戒事項等]
 火口から概ね3キロメートルの範囲では大きな噴石の飛散と火砕流に警戒してください。
 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流さ
 れて降るおそれがあるため注意してください。

**(参考:噴火警戒レベルの説明)**
【レベル5(避難)】:危険な居住地域からの避難等が必要。
【レベル4(避難準備)】:警戒が必要な居住地域での避難の準備、災害時
     要援護者の避難等が必要。   
【レベル3(入山規制)】:登山禁止や入山規制等危険な地域への立入規制
     等。状況に応じて災害時要援護者の避難準備等。
【レベル2(火口周辺規制)】:火口周辺への立入規制等。
【レベル1(平常)】:状況に応じて火口内への立入規制等。
(注:避難や規制の対象地域は、地域の状況や火山活動状況により異なる)

※「噴火警報」は、居住地域や火口周辺に影響が及ぶ噴火の発生が予想された場合に、予想される影響範囲を付した名称で発表されます。
※噴火警報(噴火警戒レベル4以上)及び噴火警報(居住地域)は、特別警報に位置づけられています。
※「噴火予報」は、噴火警報を解除する場合や、火山活動が静穏(平常)な状態が続くことをお知らせする場合に発表されます。
※「火山現象に関する海上警報」は、噴火の影響が海上や沿岸に及ぶ恐れがある場合に発表されます。