火山情報
噴火警報・予報
2015年11月13日14時00分 札幌管区気象台発表
火山名 雌阿寒岳 噴火予報:警報解除
**(見出し)**
<雌阿寒岳に噴火予報(噴火警戒レベル1、平常):警報解除を発表>
雌阿寒岳のポンマチネシリ火口から約500mの範囲に影響を及ぼす噴火の
兆候は認められなくなりました。
<噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から1(平常)に引下げ>
注:(平常)は(活火山であることに留意)
**(本 文)**
[火山活動の状況及び予報警報事項]
雌阿寒岳では、7月26日からポンマチネシリ火口付近の浅いところを震源とする体には感じない微小な火山性地震が増加しましたが、8月に入り徐々に減少し、8月下旬以降約2ヶ月間少ない状態で経過しています。
10月に実施した現地調査では地熱域のわずかな拡大や噴煙の勢いの増大等がみられていましたが、11月2日から5日にかけて実施した現地調査では、地熱域のさらなる拡大等は観測されず、過去の活動と比較して熱活動の高まりは小規模なものに留まっています。
これらのことから、雌阿寒岳ではポンマチネシリ火口から約500mの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性は低くなったものと考えられます。
なお、ポンマチネシリ96-1火口近傍の地下における熱活動の活発化の可能性を示す全磁力の変化は継続していますので、今後の火山活動の推移に注意してください。
[対象市町村等]
平常(解除)
北海道釧路市 北海道足寄町
[防災上の警戒事項等]
雌阿寒岳は活火山であることから、火口内に影響する程度の噴出現象は突発的に発生する可能性がありますので、火口内や近傍では火山ガスや火山灰噴出に対する注意が必要です。
**(参考:噴火警戒レベルの説明)**
【レベル5(避難)】:危険な居住地域からの避難等が必要。
【レベル4(避難準備)】:警戒が必要な居住地域での避難の準備、災害時
要援護者の避難等が必要。
【レベル3(入山規制)】:登山禁止や入山規制等危険な地域への立入規制
等。状況に応じて災害時要援護者の避難準備等。
【レベル2(火口周辺規制)】:火口周辺への立入規制等。
【レベル1(平常)】:状況に応じて火口内への立入規制等。
(注:避難や規制の対象地域は、地域の状況や火山活動状況により異なる)
なお、(平常)のキーワードについては、平成27年5月18日から(活
火山であることに留意)に変更しました。システム改修により情報文に反映
されるまでの間は、読み替えで対応いただきますようお願いいたします。
※噴火警報(噴火警戒レベル4以上)及び噴火警報(居住地域)は、特別警報に位置づけられています。
※「噴火予報」は、噴火警報を解除する場合や、火山活動が静穏(平常)な状態が続くことをお知らせする場合に発表されます。
※「火山現象に関する海上警報」は、噴火の影響が海上や沿岸に及ぶ恐れがある場合に発表されます。