火山情報
噴火警報・予報
2015年11月25日11時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台発表
火山名 桜島 噴火警報(火口周辺)
**(見出し)**
<桜島に火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)を発表>
昭和火口及び南岳山頂火口から概ね1kmの範囲で大きな噴石に警戒して
ください。
<噴火警戒レベルを3(入山規制)から2(火口周辺規制)に引下げ>
**(本 文)**
[火山活動の状況及び予報警報事項]
昭和火口では、9月17日以降爆発的噴火は発生しておらず、9月29日以降は、南岳山頂火口を含めて小規模な噴火も観測していません。
火山性地震は11月14日から15日にかけて一時的に増加しましたが、火山性地震及び火山性微動は少ない状態が続いており、山体の膨張を示す地殻変動もみられていません。
火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、10月以降1日あたり100トン以下と少なくなっています。
これらのことから、昭和火口及び南岳山頂火口から概ね1kmを超える範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性は低くなったと考えられます。
桜島では火山活動が低下しています。しかし、これまでも噴火活動を繰り返しており、今後も火口周辺に影響を及ぼす噴火が発生すると考えられます。
[対象市町村等]
火口周辺警報:入山規制等(継続)
鹿児島県鹿児島市
[防災上の警戒事項等]
昭和火口及び南岳山頂火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。また、降雨時には土石流に注意してください。
**(参考:噴火警戒レベルの説明)**
【レベル5(避難)】:危険な居住地域からの避難等が必要。
【レベル4(避難準備)】:警戒が必要な居住地域での避難の準備、災害時
要援護者の避難等が必要。
【レベル3(入山規制)】:登山禁止や入山規制等危険な地域への立入規制
等。状況に応じて災害時要援護者の避難準備等。
【レベル2(火口周辺規制)】:火口周辺への立入規制等。
【レベル1(平常)】:状況に応じて火口内への立入規制等。
(注:避難や規制の対象地域は、地域の状況や火山活動状況により異なる)
なお、(平常)のキーワードについては、平成27年5月18日から(活
火山であることに留意)に変更しました。システム改修により情報文に反映
されるまでの間は、読み替えで対応いただきますようお願いいたします。
※噴火警報(噴火警戒レベル4以上)及び噴火警報(居住地域)は、特別警報に位置づけられています。
※「噴火予報」は、噴火警報を解除する場合や、火山活動が静穏(平常)な状態が続くことをお知らせする場合に発表されます。
※「火山現象に関する海上警報」は、噴火の影響が海上や沿岸に及ぶ恐れがある場合に発表されます。